AI時代のUXと子育て 

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若い人とつながりたくなる本

先日、AI時代に子どもにどんな能力が必要か、という内容のセミナーに参加した。

 

講師の話で一番驚いたのが、日本の各省庁が変わりはじめている、という話だ。

プログラミングが小3から必須課程となるが、で、その背景として政府はどんな思いで教育を考えているのか、との疑問から色んな資料を読み漁ったそう。

 

なにやら今までと様子がちがうらしい。

資料から、いつになく本気を感じたそうだ。

 

その理由は、いわゆる「ゆとり世代」の官僚が、超超縦割り社会の省庁の横連携を可能にし、知見を集めたからなのでは、とのご意見だった。

 

そんなことはゆとりにしかできない、これからゆとり世代が政治家になれば、さらに世の中かわるだろう、と。

この本を読むとその理由がわかる。

この本の著者も、かつてはゆとり世代に失望していたようだ。

 

自分のことを考えると、失望まではしないけども、やっぱり思うことはある。

とにかく大人しい。大人しすぎて思考が見えない。

 

勉強会には積極的に参加するのに、質疑応答では反応がない。懇親会にも参加しない。

でも、明るく真面目で熱心なのだ。

 

同年代では男女のこだわりもなく、誰とでも議論する一方、上司の前で特に意見することはない。

 

団塊とゆとりのハイブリッドである私は、ちょっと心配だった。

 

そんな風にしてたら、やる気ないのかっ‼️って誤解されちゃうよ、と。

 

でもそんな心配は杞憂だった。

むしろ自分たちがわかってなかっただけなのだ。

 

彼らはまさに本にあるように「残業するほどヒマじゃない」のだ。

本当に意味のある、価値ある行動をしたいのだ。

 

ハイブリッド世代は考える。

 

お金、超欲しい。

美味しいもの、広い家、ステキ!欲しい!!

 

だけど、物があふれるこの時代で、まだ物を作って売り続けるの?

得たお金で、一体自分は何がしたいの?

美味しいご飯や家って、本当に欲しかったんだっけ?

 

今、自分の持っているもの。

案外悪くないんだよなぁ、と思うこともハイブリッド。

 

ザッカーバーグみたいに資産の99%(5兆)を寄付しちゃうのも理解できないけど、人生において仕事が一番大事、とも思えない。

 

たかが仕事、されど仕事なのだ。

 

ゆとり世代」がこんな思いをやすやすと飛び越え、自分の大好きなことを人の目なんてきにせず、仕事でもプライベートでも思うままにできる世代なんだとしたら。。

 

単純にうらやましい。

そんな人はぶっとんでる人で、尊敬に値する人だったんだから!

 

自己啓発の本の9割には、好きなことをやろう、と書いてある。

でも思考の枠は、なかなか意識的には変えられない。はじめからそれだ、っていうのが最強だ。

 

もうひとつ。

 

本の中で、こんな考え方の世代が活躍できる世界を作ったのは、上の世代であり、AI搭載ロボットみたく、無心で一生懸命働いてくれたからだと、ある。

 

その土壌にあって、40代で好きなことしていいよ、と言われ、若手は楽しく素直に享受するなか、私たちハイブリッドは?

 

実は一番変わりたいと願っているのは、私たちの世代なのかもしれない。